著者インタビュー
干し野菜に取り憑かれた料理研究家「干し野菜は美しい!」
田中瑞恵(たなかみずえ)
干し野菜の魅力を伝えるための一冊『HOSHIYASAI – 見るだけで作りたくなる干し野菜&フルーツ』。
著者の田中瑞恵さんは、北海道札幌市在住の料理講師。2011年に参加した料理教室をきっかけに干し野菜に魅了され、その奥深さを追求し続けています。これまでに80種類以上の野菜やフルーツを干してきたという田中さんに、干し野菜への情熱と本作りの背景についてお話を伺いました。
「干し野菜の美しさをもっと知ってほしい」
「これまで料理教室で干し野菜を教えてきた中で、干し野菜と言えば『切り干し大根』や『干し椎茸』しか知らない方が多かったんです。私にとって干し野菜は、保存性が高く、無駄を減らすだけでなく、自然の恵みを最大限に引き出すことができる素晴らしい技法です。干すことで野菜や果物の旨味や甘みがぐっと引き立つのを、もっと多くの方に知っていただきたいと思いました」と田中さん。
写真集としての構成にこだわったのは、直感的にその美しさを伝えたかったからだそうです。「本を手に取ったとき、『こんなに美しい干し野菜があるんだ』と感じてもらい、次第に自分でも作ってみたくなる、そんなインスピレーションを届けたかったんです」と語ります。
「手軽に始められるエコなライフスタイル」
田中さんは「干し野菜の楽しさは、簡単に始められることにもあります」と言います。オーガニックショップで見かける干し野菜は高価ですが、自分で干せばお手軽に作れるのが魅力の一つ。『HOSHIYASAI』では、色とりどりの干し野菜やフルーツを簡単に自宅で作れるコツを詳しく紹介しています。自宅で野菜を干すことで、SDGsの観点からも食材の無駄を減らし、サステナブルなライフスタイルを実現できます。
「チャレンジすることの楽しさを伝えたい」
本を作る上で最も大変だったことは、自分の思いを形にすることでした。「表紙デザインに時間をかけ、写真の選定にもこだわりました。でもその過程で、支えてくれる方々の存在の大切さに気づきました」と振り返る田中さん。そして「Bookoのサポートのおかげで、形にしたいという思いが実現しました。出版までのプロセスを通じて、『やればできる』と自信を持つことができました」と語ります。
『HOSHIYASAI』は、料理が好きな方、エコでサステナブルなライフスタイルを大切にする方にぴったりの一冊です。干し野菜の新たな魅力に触れ、日々の暮らしに取り入れてみませんか?