Booko出版

ちょっと変わった人ほどすごい作家になれる

教養としての香り。歴史を動かした「見えない力」の正体。クレオパトラが英雄を魅了したのは美貌ではなった?

著者:水尾順一

  • ページ数:174
  • 価格:1490
ヒトを彩る香りの文化史 装丁
ヒトを彩る香りの文化史 装丁 本文サンプル
ヒトを彩る香りの文化史 装丁
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ヒトを彩る香りの文化史 装丁 本文サンプル
ヒトを彩る香りの文化史 装丁
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資生堂での実務経験を経て、名誉教授として教鞭を執ってきた水尾順一さん。そんな「ブランディングのプロ」が、15年以上の歳月をかけて世界48か国を歩き、研究し続けてきたライフワーク。それが本書『ヒトを彩る 香りの文化史』です。

 

「自己表現」としての香りを読み解く

「香りは単なる匂いではありません。それは、自分という人間を伝える最強のコミュニケーションツールです」 水尾さんは、世界各地の遺跡や美術館、香料の産地を巡ってきた経験からそう語ります。

本書で描かれるのは、古代エジプトから現代のシャネルまで、人類が「香り」という見えない力をどう使いこなしてきたかという壮大な物語です。 「香りを味方につけた歴史上のヒーローたちの行動を楽しく読み解くことで、今の自分をどう彩るかのヒントを見つけてほしい。そのために、学術的な視点と現場のリアルな感触を融合させました」

 

世界48か国を巡った「三現主義」の記録

本書の最大の特徴は、紹介されているエピソードのすべてが、著者自身の「三現主義(現地・現物・現実)」に基づいている点です。 「文献で調べるだけでなく、実際にその土地の風を感じ、その香りのルーツに触れることでしか見えてこない真実をナビゲートしたかったんです」

フルカラーで掲載された絵画や写真は、そのこだわりを象徴しています。掲載されている内容の一部を挙げると、その奥深さがわかります。

 

香りの歴史を彩るエピソードの一部を紹介

『クレオパトラと香油』
英雄たちを虜にしたのは美貌だけではない。知性と香りを戦略的に操った女王の知恵。

『ナポレオンとオーデコロン』
戦地でも香水を欠かさなかった皇帝。彼にとって香りは戦場を生き抜く「お守り」だった。

『シャネルNo.5の衝撃』
近代香水産業の夜明け。自立した女性の象徴として生まれた「香りの革命」。

 

ビジネスパーソンに深い気づき

これらは単なる知識の羅列ではありません。経営学者の視点で「ブランド」や「アイデンティティ」という観点から分析されており、ビジネスパーソンにとっても深い気づきを与える内容となっています。

本書は、忙しい日々を送る現代人にとっても、格好のセルフケア・ガイドになります。 「『この香りはあの人を思い出す』というように、香りは人間模様に彩を添え、対人関係の潤滑油になります」と水尾さんは言います。

たとえ専門知識がなくても、各ページに添えられた美しい図版を眺めるだけで、香りが持つ魔法のような力に触れることができるはずです。

『ヒトを彩る 香りの文化史』は、単なる歴史書ではありません。 目次を眺め、気になる時代や人物から読み進めてみる。そこから、自分自身のイメージを伝え、人生に彩りを添える新しい「香りの体験」が始まります。