著者インタビュー
ソーセージを「サウサゲ」と読んだ英語下手がNYのスタンダップコメディアンに
小池リオ(こいけりお)
英語力ゼロで渡米
小池リオさんは、1967年2月27日生まれ。英語が大の苦手で、高校時代の成績は「10段階の2」。「SAUSAGE」を「サウサゲ」と読んでしまうほど英語とは縁遠い学生時代を過ごしていました。
そんな小池リオさんが、英語を話すのが苦手な日本人のために書いた『ネイティブみたいに喋れるカタカナ英語』。
このカタカナ英語の研究は、人知れず苦労した英語力ゼロで渡米した小池さんの苦労の結晶なのです。
「英語がわからず、アメリカ人コメディアン仲間との会話は全く成立しませんでした。時々話しかけても空気が凍りつき、『リオとの会話はニューヨークの冬よりサムい』なんて言われる始末です」。
舞台上では観客を笑わせることができても、自分自身のアメリカ生活は全く笑えない日々。それでも「日本人のユーモアを世界に伝えたい」「日本人は面白い国民だと思ってもらいたい」という想いが彼を支えました。
自分のために研究した「カタカナ英語」
そこで、英語の苦手意識を打破するために始めたのが、自分自身が自然に話せるような「カタカナ英語」の研究です。
「英語を聞き取るだけではなく、目で学ぶ」という発想を生かして独自のメソッドを構築。
カタカナ英語といえばジョン万次郎の『ホッタイモイジルナ』(What time is it now?)ですが、NYで試してみたところ通じることが判明。
その後、自分なりのカタカナ表記を用いたフレーズを生み出し、日常の中で次々と試していく中で効果を実感。それが現在のスタイルの原点に。
人見知りな日本人でも話せる
「私はとにかく笑いが好きで、それが自分を救ってくれました」と小池さんは言います。
人見知りな日本人でも、英語を話す中にユーモアを取り入れることで会話が広がり、相手との距離を縮められるのではないかというアイデアを形にしたのが本書の背景です。
「たとえば『アニータワルク(I need to work)』や『ワラエバ(Whatever)』のように、音をカタカナに落とし込むだけで、ぐっと英語が身近になります。」
英語が苦手な人こそカタカナ英語で自信を
「私のように英語が苦手だった人こそ、この本を試してほしいです。カタカナ英語は決して恥ずかしいものではなく、むしろ日本人の武器になります。この本を通じて、英語のストレスを楽しさに変え、ネイティブとの会話をもっと楽しんでください。」
ユーモアと工夫が詰まった一冊。その背景には、失敗と挑戦を繰り返してきた小池さんのリアルな経験がありました。本書を手に取れば、英語学習への新しい視点を得られること間違いなしです。