著者インタビュー
言葉にすることで、自分自身を救いたかったー喪失と再生の物語
September(セプテンバー)
「天国在住」という新しい死生観
この物語は、最愛の親友を亡くしたことがきっかけで生まれた。悲しみを抱えながら、どうしたら前に進めるのかを模索する日々。その中で、あるセッションで自らの口から出た言葉。
「天国在住」
その瞬間、自分の中に新しい死生観が芽生えたような気がした。
映画館スタッフとして働きながら執筆を続けたSeptemberさんは、それを物語として紡ぎました。
「書くことで、自分の気持ちを整理したかった」
「書くことは、孤独でした。でも、言葉にすることで、自分自身を救うことができるかもしれないと思いました」
物語の中で描かれるのは、「痛みとともに、それでも生きること」と言います。
−−大切な人を亡くしたとき、人はどうやって前を向くのか
−−いつか訪れる人生の終わりを、どう受け止めるのか
「叶えたくても叶えられないことがある。それでも、私たちは答えを見つけ出す力を持っている」
その思いを込めた一冊が、『真夜中すぎの夜明け』です。
本を出版できたことで、夢が叶った
「本があると強みになるよ」という推薦コメントを寄せた芸人であり俳優の与座よしあきさんの言葉をきっかけに、本を形にすることを決意。
「Bookoで出版したことで、思っていたよりもずっと身近に本が作れることを実感しました」
しかし、これは単なる出版の記録ではありません。4年にわたる執筆期間、装丁のトラブル、そして執筆の孤独。そのすべてが詰まった一冊です。
「今は、ただこの物語が誰かの心に届けばいいなと思っています」